日々起案

田舎で働く弁護士が、考えたことや気になったことを書いています。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

最強の敵は依頼者

刑事でも民事でも言えることですが、案件が難しい、厄介であるということは、実はそこまで辛くありません。面倒で大変だとしても、結局はやれるだけのことをやるしかないし、とりあえずやりがいはあります。しかし、依頼者が厄介な人だと、これはもう本当に…

接見禁止はぜひとも解除

被疑者・被告人に接見禁止が付いていることはよくあります。薬物事犯や、共犯事件なんかだとかなりの確率で付いています。この接見禁止は、ぜひとも早期に解除しておくべきです。もちろん被疑者・被告人のためというのもありますが、何より弁護人にとって非…

抵当権者不明土地(休眠担保権の抹消登記)

登記の放置により、所有者不明の土地が増えていることが問題とされているようです。これと少し似た問題として、親から相続した土地に抵当権が設定されており、あまりに古い抵当権のために抵当権者が誰だか分からないという問題があります*1。所有者不明土地…

交通事故被害者がやってはいけない対応

交通事故に遭ったとき、対応を間違えると適切な損害賠償を受けられない可能性が高まります。以下、被害者がやってしまいがちな間違いを挙げていきます。 警察に物損事故で届け出る 加害者側に頼み込まれ、人損なのに物損で届け出てしまうパターン。物損だと…

交通事故は主婦の方がお得

交通事故の損害賠償の内訳には、休業損害(略して「休損」)というものがあります。読んで字のごとく、事故のせいで仕事を休むことになった場合に、休んで減った分の収入のことです。休損には、色々と難しい問題もあるのですが、日頃から奇妙に感じているの…