日々起案

田舎で働く弁護士が、考えたことや気になったことを書いています。

業務一般

早さは正義

修習時代、民事弁護の教官から、「弁護士にとって早さは正義」と言われました。当時は、「仕事は早い方が良い」程度の意味に受け取っていたので、「何を当たり前のことを」と思いましたが、今になって、その言葉が身にしみています。弁護士になって、抱える…

一番楽な案件

弁護士が受ける仕事の中で、一番楽な仕事は何かと言えば、やはり時効完成債務の処理だと思います。 時効債務処理のどこが楽か 時効債務の処理の何がそんなに良いかと言うと、労力が小さい、リスクが小さい、報酬もそこそこ高いの三拍子が揃っているところで…

金色の弁護士バッジは若手の証拠?

弁護士バッジは、ヒマワリと天秤がモチーフとなっており、素材は純銀に金メッキです。金メッキなので、長く使っているとメッキが落ちていき、段々と金色から銀色に変わっていきます。まさにいぶし銀です。そのため、弁護士バッジが金ピカだとまだまだ若手で…

法テラスの資力基準

弁護士に頼みたいけどお金がない…という人に対しては、日本司法支援センター(通称「法テラス」)が費用を立替えてくれる制度があります。お金がない人のための制度なので、収入が一定以上の人は利用できません。具体的な基準は法テラスのサイトに公開されて…

良い弁護士の見分け方

どこの弁護士に頼めば良いのか?これは、かなりの難問です。 結論 結論から言ってしまうと、「自分と相性の良い弁護士が最良」です。事務所の規模とか、弁護士の年齢、性別、そういうのは直接には関係ありません。弁護士に頼むというのは、契約をしたら後は…

大体いつもノーネクタイ

最近はクールビズが浸透し、夏は半袖ワイシャツ(もちろんノータイ)が普通になってきましたが、私は、ジャケットを着る季節でも、割とノーネクタイです。ネクタイは、寒い日のマフラー代わりみたいになっています。客層や考え方の違いで様々だとは思います…

時間どおりがありがたい

複数弁護士がいる事務所なんかでは、別々の法律相談が近い時間帯に行われることもあります。そうなると、来所するのが少し早すぎたり遅すぎたりした場合に、他の相談者とニアミスしてしまうこともあります。もちろん、相談者同士が顔を合わせる事のないよう…

盆休み

世間はお盆休みですが、残念ながら、私は暦どおりに働いています。イソ弁として夏季休暇ももらっているのですが、私は敢えて世間とずらして取得しています。どうしてそんな休みのとり方をしているかというと、第1に、日本中が休みの時に休むより、日本中が働…

連絡手段の使い分け

弁護士業務は、定型作業として、各所に多くの連絡をしていきます。依頼者、裁判所、検察庁、相手方代理人、保険会社などなど。そこで、基本的な連絡手段と特徴をまとめてみました。 電話 FAX 郵送 電子メール 電話 当然ですが、非常によく使います。即時性が…

郵便の種類

恥ずかしながら、弁護士になるまで、郵便物を送付する際のオプションというか、種類の違いをよく認識していませんでした。送る内容によって使い分けなければいけないので、手控えとしてメモしておきます*1。 速達 書留 配達証明 内容証明 特定記録 速達 お急…

通帳と給与明細は大切に

法律トラブルは、大抵の場合お金が絡みます。そんな時、通帳と給与明細は大切です。大切なのに、捨てちゃう人、多いです。債務整理はもちろん、事故、相続、離婚、労働関係などなど、あらゆる問題で、資産状況やお金の流れを把握するために、通帳と給与明細…

事務員にこそ丁寧に

弁護士の事務所はほとんどの場合、弁護士以外に、事務作業をしてくれる事務員さんが働いています。日本では、いわゆるパラリーガルと一般事務員とがあまり分離していないので、この事務員さんの能力は事件の処理効率にも大きく影響します。一般事務の部分だ…

全角英数字の憂鬱

法律文書は、英数字でも全角で表記するのが割と一般的です。むしろ、全角表記が標準です。私は元々、「英数字を全角で打つなんて気持ち悪くて無理」という人間でしたし、別に英数字を半角にしたからといって書類の形式上問題があるわけでもないので、半角に…