日々起案

田舎で働く弁護士が、考えたことや気になったことを書いています。

金色の弁護士バッジは若手の証拠?

弁護士バッジは、ヒマワリと天秤がモチーフとなっており、素材は純銀に金メッキです。

金メッキなので、長く使っているとメッキが落ちていき、段々と金色から銀色に変わっていきます。まさにいぶし銀です。そのため、弁護士バッジが金ピカだとまだまだ若手で、中堅やベテランならバッジは銀色、と言われています。昔は、早くこの色にするために、バッジを小銭入れなどに入れ、摩耗させるという人もいたようです。

法廷ドラマなどでは、ものすごいベテランの弁護士でも金ピカバッジを付けているので、結構違和感があります。もしもベテラン弁護士のバッジが銀色になっているドラマがあったら(ないと思いますが)、かなりリアリティにこだわったドラマだと思って良いと思います。

ただ、最近は弁護士バッジに対する考え方も多様化してきているので、「執務中は常に付ける」という事務所もあれば、セキュリティがザルな田舎では、法廷ですら付けない弁護士もいます。普段からバッジを付けない弁護士だと、メッキも落ちにくいので、ベテランになっても金ピカのままかもしれません。それと、バッジを紛失して再発行してもらうベテラン弁護士もいるようなので、その場合も金ピカです。

というわけで、弁護士バッジの色が金色なら若手、銀色なら中堅以上というのも、「今は昔」になりつつあるのかもしれません。