日々起案

田舎で働く弁護士が、考えたことや気になったことを書いています。

法律家は「正しい日本語」を使う(べき)

日本語は、法律家にとって最も重要な商売道具です。

裁判官や検察官は、漢字の使い方や送り仮名の使い方についても、公用文作成要領に従うよう努めています。司法修習の際には、その厳密さに驚きました。弁護士はそこまで厳格ではありませんが、それでもかなり気を使います。

司法試験では、一義的・簡潔で正確な文章表現が強く求められています。修飾語のかかる位置が明確でなかったり、一文があまりに長かったりすると、それだけで評価は低くなります。日本語自体が、法律家同士が扱う共通規格であるということを考えると、当然のことです。更に言うと、文章表現が良くない答案は、内容も残念なことがほとんどです。

もしも今後司法試験を受験しようと考えている人がいたら、普段から簡潔明瞭な文章を書くように気を使ってみると良いと思います。