日々起案

田舎で働く弁護士が、考えたことや気になったことを書いています。

『若手弁護士のための初動対応の実務』

若手弁護士のための 初動対応の実務 Initial Response of Practice for Young Lawyer

若手弁護士のための 初動対応の実務 Initial Response of Practice for Young Lawyer

一般民事で案件の多い、交通事故、離婚、相続、債務整理、労働の各分野について、相談や受任後の初動対応を解説している一冊。

非常に平易で分かりやすいのですが、正直言うと、「とりあえずやってみたら分かること」、下手をすれば「言われなくても分かること」を、平易な言葉で文字にしただけという印象の本です。

若手というよりは、弁護士になって1か月も経たないド新人弁護士向けと言った方が正確だと思います。少なくとも、どう対応すればいいか迷った時に、この本を読めば解決する……という類のものでは全くありません。そういったものを期待している方は、買わない方が良いでしょう。

むしろ、司法修習生におすすめしたい本です。二回試験後、弁護士として働き始めるまでの間にサッと読んでしまって、心の準備をするというのに最適です。