日々起案

田舎で働く弁護士が、考えたことや気になったことを書いています。

樹氷に落書きで逮捕

樹氷に蛍光塗料で落書き ミャンマー人の男逮捕 | NHKニュースはてなブックマーク- 樹氷に蛍光塗料で落書き ミャンマー人の男逮捕 | NHKニュース雪に所有権があるわけでもなく、春に解ければ消えてしまうものだから器物損壊罪は難しそうだが、何の罪に当たる…

震災法律援助がもうすぐ終了

法テラスでは、平成24年(2012年)4月から、「震災法律援助」というものを実施しています。 震災法律援助(法専門家の方へ) 法テラス|法律を知る 相談窓口を知る 道しるべ この制度を利用すると、東日本大震災発生時(平成24年3月11日)に対象の被災地域に…

「何が悪いのか」を理解させる難しさ

自白事件では、まず被告人から反省を引き出す必要があります。そして、テンプレ的には、反省するためには、自分のしたことの何が悪いのかを理解していなければなりません。「何について謝っているの?」ってことです。しかし、これが意外と難しい。たとえば…

ゴミのような弁論を書くつらさ

国選事件をしていると、どう考えても有罪なのに否認(無罪主張)してくる被告人がいます。客観証拠だけでも証明十分、弁解はそれ自体明らかに不合理、おまけに内容がコロコロ変わる、というような感じです。当然ながら、弁解を裏付ける証拠など一つもなく、…

ドライブレコーダーを購入

交通事故案件をやっていると、ドライブレコーダーがいかに大切かということがよく分かります。私も、自動車は仕事でそこそこの距離を乗るので、万が一のときのため、ドライブレコーダーを購入しました。コムテック ドライブレコーダー ZDR-012 200万画素 Ful…

司法試験の勉強:民事訴訟法

民事訴訟法は、ひたすら判例百選の暗記でした。手続法は静的安全が命であり、それは試験でも実務でも同じです。私は、時間のあるうちは、とにかく判例百選を読み込み、簡単なまとめを作って復習していました。出題範囲的にも、民訴で百選の外の論点が出てく…

司法試験の勉強:商法

商法と言っても、純粋な商法問題はほぼ出ないので、実質会社法。会社法は、論点が幅広い上、理論と判例の両方を踏まえつつ、事実の抽出・評価もしっかりする必要があるので、これといった対策ができない科目という印象があります。なので私の場合は、コテコ…

司法試験の勉強:刑事訴訟法

司法試験における刑事訴訟法は、「判例の規範→問題文の事実→当てはめ」の流れが全てと言っても過言ではありません。文中のどんな事実を同評価すべきか、という点についても、元ネタの判例で拾われた事実さえ覚えていれば、簡単に判断できます。そのため、刑…

カタカナ語を避けるのは職業病?

弁護士になってから、文章を書く時にカタカナ語を避けるようになりました。法律の条文は、カタカナ語は原則として使われません。物の名前にしろ概念の名前にしろ、あらゆる言葉はできる限り日本語で表現されます。そのため、法律文書も基本的にはカタカナ語…

リボ払いの恐怖

クレジットカードの支払い形式として、リボルビング払い(リボ払い)というものがあります。リボ払いは、利用額のうち一定の金額のみを支払っていくというものです。たとえば、毎月10,000円と設定してあれば、前月の利用額合計が100,000円であっても、10,000…

司法試験の勉強:国際私法

国際私法は、将来的に全く役に立たないので、正直あまり選択科目に選ぶのはおすすめできません。しかし、試験合格のことだけを考えるなら、かなり省力化できる科目ではあるので、リソースが不足気味の受験生には正解とも言えます。覚えるべき判例がほとんど…

卓上カレンダーを購入

2018年用の卓上カレンダーを買いました。学生時代は、書き込み欄の大きい壁掛けカレンダーを使っていました。しかし、予定管理を完全に手帳で行うようになってからは、カレンダーは「日付を確認する」というシンプルな目的のためにのみ使うようになりました…

祝日の意味と由来

次の天皇の即位日(2019年5月1日)が祝日になったら、祝日法(国民の祝日に関する法律)の規定で前後の日も休日になる、超大型連休になるということで、ちょっとした話題になっています。祝日法の規定は確かにそのとおりなわけですが、そもそも即位日って祝…

司法試験の勉強:憲法

憲法は、最高裁判決があればその規範を示すことが絶対不可欠です。当てはめも規範あってこそ。参考として、受験生時代に私が暗記するためにまとめた規範集を晒しておきます。カギ括弧部分は判例抜き出しです。

司法試験の勉強:刑法

「暗記じゃない、事実と評価と当てはめだ!」とよく言われますが、筆記試験なんてものはどんな試験でも多かれ少なかれ暗記が前提です。特に刑法は、やたらと論点が多く、圧縮して書いていかないと書きたいことが書き切れません。定義や基本論証は暗記して吐…

弁護士用「やさしい日本語」マニュアルはないのか?

最近、「やさしい日本語」という技術・コンセプトが注目されているようです。無理に英語などを使うのではなく、日本語の中で簡単な言葉・表現に置き換えることで、外国人に理解しやすくするというものです。外国語を覚えるよりも遥かに学習コストが安いうえ…

最強の敵は依頼者

刑事でも民事でも言えることですが、案件が難しい、厄介であるということは、実はそこまで辛くありません。面倒で大変だとしても、結局はやれるだけのことをやるしかないし、とりあえずやりがいはあります。しかし、依頼者が厄介な人だと、これはもう本当に…

接見禁止はぜひとも解除

被疑者・被告人に接見禁止が付いていることはよくあります。薬物事犯や、共犯事件なんかだとかなりの確率で付いています。この接見禁止は、ぜひとも早期に解除しておくべきです。もちろん被疑者・被告人のためというのもありますが、何より弁護人にとって非…

抵当権者不明土地(休眠担保権の抹消登記)

登記の放置により、所有者不明の土地が増えていることが問題とされているようです。これと少し似た問題として、親から相続した土地に抵当権が設定されており、あまりに古い抵当権のために抵当権者が誰だか分からないという問題があります*1。所有者不明土地…

交通事故被害者がやってはいけない対応

交通事故に遭ったとき、対応を間違えると適切な損害賠償を受けられない可能性が高まります。以下、被害者がやってしまいがちな間違いを挙げていきます。 警察に物損事故で届け出る 加害者側に頼み込まれ、人損なのに物損で届け出てしまうパターン。物損だと…

交通事故は主婦の方がお得

交通事故の損害賠償の内訳には、休業損害(略して「休損」)というものがあります。読んで字のごとく、事故のせいで仕事を休むことになった場合に、休んで減った分の収入のことです。休損には、色々と難しい問題もあるのですが、日頃から奇妙に感じているの…

修習生伝統の起案対策マニュアル

司法修習生の間では、過去問やその優秀答案、起案対策マニュアルなどが受け継がれてきています。毎年無秩序に累積しているので、数GBもの容量となっています。私も、そうしたデータは入手し、目を通しました。しかし、はっきり言ってこれらはあまり役に立ち…

弁護士の手帳

1月始まりの手帳が店頭に並ぶ季節になりました。弁護士は、相談にしろ裁判にしろ、外部の都合に合わせてスケジュールを決めることが多いので、予定把握のために手帳が必須となります。 弁護士専用手帳 弁護士用に作られている手帳としては、「訟廷日誌」と「…

労組と非弁

「残業代バブル」って本当にあるの? - 刑裁サイ太のゴ3ネタブログ この記事を見ていて思い出したのですが、『ガイアの夜明け』という番組で、外国人実習生の賃金未払い問題を取り上げた回があります。そこで紹介された事例では、「岐阜一般労働組合の甄凱…

赤本青本緑本

交通事故案件では、弁護士が必ずと言って良いほど参照する資料があります。「赤い本」「青本」「別冊判タ38」の3冊です。簡単に言うと、それぞれ、損害賠償額算定の基準、その詳細や例外の解説、過失割合の基準をまとめたものです。 赤い本 正式名称『民事交…

司法修習の準備

合格発表直後 9月12日に2017年司法試験の合格発表が行われました。自分の時を思い出してみると、合格発表後の数日はかなり忙しかったように思います。 最高裁判所に行って司法修習申請書類を受領 法務局へ行って登記されていないことの証明書を取得 市役所へ…

予備試験ルートの合格率

9月12日に、平成29年司法試験結果が出ました。統計によると、予備試験ルートでの受験生は、合格率が72.5%と抜きん出て高く、これをどう見るかということが問題にされることもあります。しかし、これは若干数字のマジックなところがあります。確かに、予備試…

はじめてのせっけん

国選事件などで接見する場合の、窓口での手続の流れをまとめました。これで初めて接見するときも怖くありません。 留置場所に電話をかけましょう 日中の場合は、取調べが行われている可能性があります(特に被疑者段階)。警察の取調べの場合は、中断して接…

裁判員裁判の弁論に演出は必要か?

一部の本では、裁判員裁判での最終弁論について、「裁判員に語りかける」とか「法廷中央に歩み出てペーパーレスで行う」といったやり方を推奨しています。これは、裁判員に「傾聴させる」「理解させる」ためのテクニックとして有用であるという趣旨です。し…

『刑事弁護ビギナーズver.2』

刑事弁護ビギナーズver.2出版社/メーカー: 現代人文社発売日: 2014/09/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る弁護士必携の一冊。多分、刑事弁護を扱う事務所なら必ず置いてあります。司法修習時代には、必携と言われてもピンときませんでした…